絵本ギャラリー
イルカの星
1枚の絵。
東京、神奈川で学生生活を過ごした私は、1988年春、ふるさと福岡へ戻り、博多駅前のビジネススクールに就職しました。ある日、神奈川の友人から1枚の絵ハガキが届きました。「鎌倉の葉祥明美術館に行ったので、気に入った絵ハガキを送ります」との事。絵ハガキは、イルカの絵が描かれていました。吸い込まれそうな絵を見て、すぐに葉祥明美術館に電話をしました。絵本になっていることを知り、すぐに書店で1冊購入しました。何度も、何度も、声に出して読みました。自分に言い聞かせながら、問いかけながら読みました。
ビジネススクールに勤務し、教務課に配属され、マスコミ企画編集専攻の授業を担当しているときに出合った1冊です。人に出会って感動し、本に出合って感動しました。
今、考えてみると、このときの本との出合いが、人生を大きく変える、きっかけになりました。
ふるさとの言葉を忘れていた、自分に気がつきました。
ふるさとの父や母が教えてくれた、あたたかい心を、この本に託し読み語ります。
おはなしプロデューサー 川原ユウジ
- ○絵・文:葉 祥明
○語り:川原ユウジ・竹田祥子
○音楽:岡 直美
※第7回けんぶち絵本の里大賞受賞
※MP3音声ファイル - ○出版社:佼成出版社
- ○定価:1,529円(税込)
- ○ISBN:ISBN978-4-333-01815-4